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マネープラン表作成の流れ

 マネーププランは、現状把握、将来予測(キャッシュフロー表を使ってマネープラン表を作成)、対策の検討という流れで行います。手間が掛かるのが、キャッシュフロー表の作成です。出来上がったキャッシュフロー表から問題点を見つけ出します。問題点が無ければ、OKです。通常は、何らかの問題点が明らかになります。そこで、その問題に対する対応策を検討します。その対応策が取られた場合、将来にマネーに関して、問題がなくなるようであれば、あなたのマネープランは完成です。ただし、これで終わるのではなく、マネープランはあくまで計画ですから、検討した対応策を確実に実施し、将来、お金で困ることがないような人生を実現していきましょう。

目次

1.現状把握

現状把握は、家族構成の確認と家計BS(家計の貸借対照表)の作成で行います。

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マネープランを作成する上での家族とは、生計を同じくする人のことを言います。単身の方もあれば、夫婦お二人の方もあると思います。お子さんがある方も無い方もあります。また、ペットも家族として捉えてもよいと思います。

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家計の貸借対照表は、資産と負債の状況を把握し、純資産額を算出することで行います。

2.将来予測(キャッシュフロー表の作成)

将来予測は、キャッシュフロー表を作成することで行います。キャッシュフロー表の作成は以下の手順で行います。

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イベントとイベント費

人生においては、様々なイベントが控えています。自動車の購入、結婚、子供誕生・進学、住宅の取得、転職、長期休暇などなど。これらのイベントは人それぞれ。また、それにかかわる費用も、さまざまです。そして、その費用は、私たちのマネーに大きな影響を与えます。そこで、キャッシュフロー表を作成するにあたって、まずは、各人の予想されるライフイベントを書き出し、それに必要となる費用を想定します。これらのライフイベントにかかわる費用は、キャッシュフロー表では「一時支出」という項目に記入することになります。

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収入の予測

 収入は、大きく就労(いわゆる現役)時の収入(給与・賞与)と年金(いわゆるリタイア後の)収入(退職一時金も含まれます)に分けられます。収入の予測は、現在の就労状況や家計の財政状況を基に行います。収入は、いわゆる額面(年収と言われるこもあります)では、手取り(税金や社会保険料などを差し引いた金額)で把握します。差し引かれる税金や社会保険料の割合は、収入額やその人が置かれた状況によって異なります。そして、公的(国の)年金や企業年金も収入ですから、税金や社会保険料などを負担することになります。ただし、就労による収入と年金による収入に対する割合は異なります。                                      

 収入の記入が終わりましたら、年度ごとに、収入の合計を計算します。

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支出の予測
20X1年20X2年・・・
 基礎生活費XXXXXX
 教育費XXXXXX
 住居費(家賃など)XXXXXX
 住居費(住宅ローン)XXXXXX
 生命保険料・損害保険料XXXXXX
 その他(趣味・娯楽費など)XXXXXX
 一時支出XXX
公的年金から控除額△XXX△XXX

 支出には、基礎生活費、教育費、住居費、生命保険料・損害保険料、その他(趣味・娯楽費など)、一時支出(ここではイベント費になります)、公的年金からの控除額(税金や社会保険料)になります。        

  ここでは、教育費と住居費は基礎生活費と分けて把握しています。また、教育費は子供に対するものです。自身が参加するスポーツクラブや語学スクールの費用は、趣味・娯楽費に入れます。

 各支出の記入が終わりましたら、収入と同様に、各年度ごとに、支出の合計を計算します。

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収支差額と金融資産残高の算出

 各年度の収入合計と支出合計が計算出来たら、収入合計から支出合計を差し引いて、収支差額を計算します。収支差額がマイナスの場合は、「ー or △」表記しておきましょう。

 次に、前年度の金融資産残高に、各年度の収支差額を加えて、当年度の金融資産残高を算出します。金融資産残高も、マイナスになった場合は、「ー or △」表記しておきましょう。

3.対応策の検討

各年度の金融資産残高まで計算出来れば、キャッシュフロー表は完成です。この段階で、全体を見渡します。収支差額がマイナスになる年度は、現実的にありえます。しかし、金融資産残高がマイナスになった年度は、家計がほぼ破綻状態に陥ると判断されます。マイナスにならなくても、ゼロ近くを推移している年度があれば対策を検討する必要があります。キャッシュフローを改善する方法は、3つです。収入を増やすか、支出を抑えるか、資産運用するかです。

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収入を増やす

収入を増やす最も確実な方法は、働く期間を延ばすことです。60歳で働くことを辞めるのでは、65歳、70歳と働く期間を延ばせば、確実にキャッシュフローは改善します。ただ、働くということは、お金を稼ぐという意味以外の要素もありますので、どのように働くか、いかに働くかも検討した上で実施することをお薦めします。

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支出を抑える

支出を抑えることに成功すれば、確実にキャッシュフローは改善します。では、どこから? 何を? 削減すればいいの?それは、固定費からです。毎月、定期的に支払っているものを確認しましょう。決済口座から、毎月同額差し引かれているお金はありませんか。少額でも長期間に渡ると大きなお金になります。こうした支出は、契約に絡むものが多いので、解約するのが煩雑で、何となくそのままにしているケースが見受けられます。まずは、チェックしてください。通わなくなったスポーツジムや読まなくなった雑誌の購読、使ったこともない形態の付加機能などは、見直しの対象です。

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資産運用する

最後は、資産運用です。残念ながら、預貯金に収益はあまり期待が持てません。やはり、株式や債券、不動産などを使った運用です。価格が変動するリスクはありますが、収益はある程度期待がもてます。投資信託の発展により、少額から小口で投資が可能になりました。自分が保有する資産を少しづつこれらの資産で保有することも検討の価値があります。それらを行う時には、是非、優遇されている制度を活用しましょう。長期にわたって運用資産を少しずつ増やしたい場合はiDeCo制度を、ある程度資金が貯まって配当収入を得たいと思うならNISA制度の活用なども検討してください。それでも、投資は怖いとお思いなら、ポイント投資から始められて、徐々に投資について学ぶのが良いと思います。万が一、投資が上手くいかなくて損失がでたとしても、それがポイントだと思えば、諦めがつくと思います。反対に、そんなに投資、投資というなら、借金してでもやってやろうというのは極めて危険です。少しづつ少額から初めて、徐々に学習しながら資産運用を始めらることをお薦めします。

4.アクションプランの作成

キャッシュフロー表を作成し、そこに何らかの課題が見つかったら、それを回避するための方策を検討します。その対応策は実施しなければ、全くの計画倒れです。検討した対応策のうち、自分に適したものを抽出し、それを実施すれば課題が解決するようであれば、後は、実施するのみです。いつまでに、何を行うか。アクションプランを作成しましょう。たぶん、対応策の多くは、今すぐに行うべきことだと思います。

アクションプランにそって行動し、数年、5年くらい経過したら、再び、1.現状把握から4.アクションプランの作成まで行いましょう。そして、当初想定したプランが実現したか確認しましょう。たぶん、すべて想定通りにはなっていないと思います。なぜなら、当時の状況とは異なることが多数生じているはずだからです。だからこそ、再度、マネープランを実施する必要があるのです。これを時間を掛けて繰り返すことで、あなたは自分のマネーと上手く付き合えるようになるはずです。そして、時間を味方にしましょう。

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